工業技術社 月刊「計装」に寄稿します。月刊計装はプラント業界の皆様への情報をお伝えしてます。
8月号(7月10日発売済)// 制御システムセキュリティ
11月号(10月10日発売済)//IEC-61511改訂
12月号(11月10日発売済)//リスクベースデザイン New
来年4月よりIEC-61511について連載予定です。
8月号は、プラントの遠隔監視などのIoTサイバーセキュリティに対する国際規格の動向を解説しています。テュフズード社機能安全部 部長浅井氏との共同執筆です。
11月号は、今年改訂されたIEC-61511(IEC-61508のプラント向けセクター規格)の改訂ポイントの概要を解説しています。FAT(Factory Acceptance Test)が必須となったことをはじめ、IEC-61511の内容がプラント計装の保護システムの構築に関する要件であることが明確になりました。従来は計装品単体の開発プロセスと混同しやすい記載でしたが、これがはっきりと区別されました。これによって、FSM(Functional Safety Mangement)の計画やそのAudit、活動に対するAssessmentの位置づけが明らかになった点が大きな改訂のポイントです。また今回の改訂で、さらに重要となるプラントのリスク分析について解説しています。
12月号では、機能安全規格やセキュリティ規格などでますます重視される傾向のある「リスクベースデザイン」について解説します。リスクマネージメントは、設備エンジニアリングやシステム設計の現場だけではなく、昨年改訂されたISO-9001では「Risk-base thinking」として取り上げられており、今後の業務プロセスや設計プロセスでは不可欠です。しかし一方、リスクマネージメントは、様々な図書にまたがる記載内容のトレーサビリティ維持など、管理に多大な労力がかかるのも事実です。本誌では、設備やシステムのリスク分析を強力にサポートするソフトウェアツール、VisualRiskの機能をご紹介します。
月刊計装では、来年、IEC-61511の取り組みを解説する連載を計画しています。NERVがもしもIEC-61511に取り組むことになったら、登場人物はそれぞれどのような役割を果たす必要があるのかをモチーフにします。IEC-61511を知らない碇ゲンドウと冬月が、月基地の前で「俺たちの知らないIEC-61508の外典がある」と考え、ドイツにいる加持に、まだ発効前のIEC-61511CDVをSeeleから入手するよう指示するところから始まります。それをネブカドネザルの鍵と称し碇に引き渡すシーンは破で有名ですね。という設定は大人の事情で掲載できません。架空のプラント基地の登場人物で解説してゆく予定です。
(株)制御システム研究所は、TUV-SUDの公式パートナ/機能安全エキスパートです。