機能安全

「逃げ恥」から学ぶ機能安全

※ご注意:本内容にはネタバレが入っています。

逃げ恥、いかがでしたか。ドラマも漫画も当然終わりが来るわけですし、結末に向かってゆくプロセスが物語なのですから、楽しめたならロスがやってくるのはやむをえません。しかし寂しいですね。平匡氏にもう一度会いたいです。そこで機能安全関係者の皆様と、すこしでも逃げ恥を仕事につなげて思い出をつなげ、ロスの緩和を試みたいと思います。

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二重化システムのMTBF 共通要因故障の有無の影響

信頼性向上のためにシステムを二重化した場合、どのぐらい信頼性が上がるでしょうか。機能安全IEC-61508では、共通要因故障の存在のため、共通割合(βファクタ:0.01<β<0.1)の程度しか信頼度が上がらないと示しています。一方日本国内でのシステム二重化の評価では、二重化した場合のMTBFの計算式を用いることが多いです。

ここでは、機能安全で示している共通要因故障の存在の有無が、MTBFの値に与える影響を考えてゆきます。

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自分達でできる機能安全FSMギャップ分析

FSM

機能安全に取り組むときに、プロジェクトチームにまず最初に必要となるものがFSM(Functional Safety Management plan)です。システムなど「モノ」そのものに対する要件ではなく、その「もの」を生み出す組織の枠組みに対して規格が求めていることに準拠していることを示す計画書です。ここでは、IEC-61508 Part1に示されているFSMへの要件のうち、多くの会社で持たないであろう要件と対応策を説明します。前もって自分たちでギャップ分析をして対策しておけば、審査機関のチェックもハードルが低くなります。是非活用してください。

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