CSLと機能安全

鉄道や自動車だけではなく、様々な分野の設備や製品で機能安全が必要になってきています。高い安全性を達成するためにはISO-12100にみられるような本質的な安全設計(Inherently Safe Design)がまずは基本であり不可欠ではありますが、人との協調や自動運転など本質安全の制御設計だけでは製品の目標が達成できない機械製品が増えているからです。

基本規格IEC-61508は、すでに様々な分野規格に展開されています。今現在機械的な(物理的な)保護の仕組みが主流な製品分野も、高機能化しながらも低価格化するマイコンデバイスのソフトウェアによる保護機構に置き換えざるを得ないケースが増えてくるでしょう。高機能化や価格低下のみならず、IoTやIndustrie4.0などのように、ネットワークに接続する要求は高まる一方です。

CSLでは機能安全を「認証取得のための必要悪」だと捉えておりません。日本が培ってきた高い技術力や製造品質をさらに世界に広げるための、技術者に求められる基礎能力だと考えています。このため特定のプロジェクトリーダや責任者担当者だけが専門的に理解するものではなく、モノづくりに携わるすべての人、経営者から組み立ての技術者、納品後のサービスエンジニアまでもが身に着けるべきテーマだと考えています。

しかしながら欧米の蓄積の上に成り立つこの設計開発アプローチは、残念ながら日本人のベースにあるモノづくりの概念になじまない部分が多いです。機能安全と類似する認証において、鉄道や航空機など様々な巨大プロジェクトでも日本が苦戦する要因でもあります。

CSLからのご提案

このため弊社では、できる限り関係者に広く機能安全の概念を伝えることを主眼にした導入セミナーを提案しています。なぜこのような設計アプローチが大切だと欧米の技術者が考えるのか、文化的な要素は何なのか。State of the Artやリスク、コンセプトという言葉はどのように理解すべきか、身近なたとえ話を交え、極力条文そのものや数式を用いた「規格書の読み方説明」をしない講座となっています。

長崎大学工学部での授業でも使用しているパワーポイントを使用し、初心者や部分的な関与しかしていない技術者の方々に、規格の全貌をイメージしていただくことを目標にしています。経営者や事務系や事業企画畑の方にもわかりやすいと好評をいただいています。ぜひお問い合わせください。(※)

なお当セミナーを受講ののちは、より専門的な規格の理解に進みます。TUV-SUDでは年に2回、機能安全技術者へのセミナーと個人認証試験をセットにしたプログラム(FSCP)を実施しています。社内で機能安全にとりくむ組織を立ち上げる際に、技術者の能力評価に最適です。合格者にはTUV-SUDが認定する個人認証の番号が付与されます。このセミナーの講師は、CSL代表森本が務めております。TUV-SUDでは前述の初級セミナーとFSCPをセットにした訪問セミナーもお受けしております。すでに機能安全製品をお持ちの企業様でも、機能安全のより広い社内への布教活動や技術者育成に最適です。ぜひお問い合わせください。(※)

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※お取扱い窓口
機能安全導入セミナー:(株)図研
機能安全導入セミナーおよびFSCPプログラム:テュフズードジャパン(株)
までお問い合わせください。

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